みなさん、こんにちは。
ダウンジャケットを着ている人が、どうしても芋虫に見える、仲人パリ子です。
上品な人は、もの静かですよね。
大きな音というのを、立てないように思います。
今回は「音」が人への印象に影響を与えることについて、考えてみました。
お見合いやデートの際に意識していただけると、お相手からの印象もよりよくなるのではないでしょうか。
目次
1.ミソフォニアとは
あなたは”ミソフォニア”という言葉を、聞いたことがありますか?
パリ子はつい最近、この言葉を知りました。
先日バスに乗っていたときのことです。
後ろの席に座っていたおじいさんが、大きなくしゃみをしました。
おじいさんは、口に手を当てずにくしゃみをしたため、横を向いて座っていたパリ子の耳に、へっくしょーい!と大きな音が響きました。
実を言いますと、パリ子は少し神経質なところがありまして…人の咳やくしゃみの大きな音が、どうも苦手なのです。
なぜ苦手なのか、明確な理由はずっとわからないままでした。
この時ふと、人の咳やくしゃみの音を苦手に感じる人は他にもいるのではないかと思い立ち、インターネットで「せき、くしゃみ、音、気になる」と検索してみたのです。
そして’’ミソフォニア”(音嫌悪症)という単語に、目が止まりました。
ミソフォニアとは、他者が発する特定の音に対し、強い不快感やイラ立ち、拒否反応を示す障害です。
トリガーとなる音は、咳やくしゃみ、鼻をすする音、咀嚼音、リップ音、タイピングの音など、人によって様々です。
早速パリ子は、ミソフォニア診断テストを受けてみました。
結果は33点、中程度のミソフォニアという診断結果でした(!)
人によっては、強い攻撃衝動や強迫観念にとらわれるそうですが、パリ子にそこまでの症状はありません。
断定はできませんが、パリ子が音に過敏な理由は、ミソフォニアと関係しているのかもしれないと感じました。
なんの気ない生活音でも、聞く人によって、感じ方が変わってしまうことがあるのですね。
この一連の出来事が、今回のテーマである「音」について、考えるきっかけとなったのです。
2.さまざまな生活音
1.おじさんのくしゃみ
先ほども話題に出ました、おじさん(及びおじいさん)のくしゃみです。
若い人や女性のくしゃみに比べて、おじさんのくしゃみは、妙に音が大きいですよね。
そして、無遠慮というか…まわりへの配慮にも欠けているような気がします。
くしゃみの音の大きさは、その人の筋力、体格、肺活量で変わり、体格のよい人ほど、くしゃみの音が大きくなる傾向があります。
そして、このくしゃみの音の制御が、歳をとるごとにできなくなっていくそうです。
若い人や女性は、恥じらいや他者への配慮から、くしゃみの音を抑えようと制御する傾向があるのですが、中高年になると、恥じらいがだんだんとなくなっていき、その結果、あのくしゃみに…
人のくしゃみに敏感なパリ子ですから、大きな音でくしゃみをする人がいると、どんな人物なのか、物陰から観察しています。
草刈正雄のような素敵なおじさまが、大きなくしゃみをしているところは、ついぞ見たことがありません。
たいていの場合、いかにも大きなくしゃみをしそうな外見の人が、やはり大きなくしゃみをしているのです。
以前テレビ番組で、日本に訪れている欧米人男性に「日本に来て驚いたことはありますか?」とレポーターが質問したところ、その男性が「おじさんのくしゃみ」と答えていたのが、とても印象的でした。
彼は、おじさんのくしゃみの音があまりに大きいので、何事かと驚いたそうです。
日本のおじさんのくしゃみは、他国のおじさんに比べて、特別うるさいのでしょうか。
そういえば、日本には様々な国の外国人男性が暮らしていますが、日本のおじさんと同じくらい大きな音でくしゃみをする外国人男性を、パリ子はまだ見たことがありません。
詳しいことは分かりませんが、もしかすると、マナーに対する意識の差なのでしょうか。
2. BGM
あなたは家で過ごすときに、BGMを流しますか。
パリ子は、読書、勉強、お風呂、食事中など、その時の気分によって適当なものを選曲しています。
その際、たいていは歌のない曲を選びます。
歌のある曲は歌詞が気になってしまって、他のことに集中できないのです。
外国の曲なら言葉がわからないので、そこまで集中力を削がれることはありませんが、日本の曲は言葉がわかるので、どんな内容の歌詞なのか、頭の中に入ってきてしまいます。
「歌」を聴くこと自体が目的ならいいのですが、別のことに集中したいときに、歌詞が集中力の妨げになってしまうと感じる方は、多いのではないでしょうか。
以前、化粧品の販売員をしていたとき、その店舗では、毎日BGMにマイケル・ジャクソンの曲が流れていました。
ところがある日、常連客の女性から「マイケル・ジャクソンはかけないでほしい」と苦情を言われました。
なぜマイケル・ジャクソンが嫌だったのか、詳しい理由は聞いていません。
おそらくその女性客は、マイケル・ジャクソンがBGMだと、落ち着いて買いものを楽しめなかったのではないでしょうか。
自然派の化粧品を扱う、どちらかといえば癒し系のお店で、まあまあの音量で「スリラー」が流れていたわけですから(!)
それ以降、BGMは全店共通で、お店の雰囲気に合わせた曲を流すことになりました。
例えば、はじめてのドライブデートで、お相手が少々やかましい曲を流したら、どうでしょう。
もしくは、どちらかというと苦手な歌手の曲を嬉々として流され、鼻歌まで歌われたら…
綾小路きみまろの漫談を流されて、あまりにおもしろいので聞き入ってしまい、お相手との会話がおろそかになる、ということもあるかもしれません。
音量が小さければ問題ないかもしれませんが、やはり、会話に集中できませんよね。
バーで流れるBGMに、静かな曲や、アップテンポでも歌詞のない曲を流すお店が多いのは、会話の邪魔をしないためとも言えそうですね。
3.大きな音は、品がない?
日常でよく聞く、大きな音の例を挙げてみます。
- 車のクラクション
- 駅のホームアナウンス
- 食器が割れる音
- 怒鳴り声
- 居酒屋の喧騒
- パチンコ店
- 犬の鳴き声
- BOOK OF◯の「いらっしゃいませ」
- おなら(音量は人によります)
こう言ってはなんですが、ひとつも、上品と呼べる音はないように思います。
上記以外にも、ドアをバタン!と閉める、机にものをドン!と置く、食器をガチャガチャと音を立てて洗うなど、人の動作に伴う大きな音もありますね。
お恥ずかしい話、パリ子はせっかちで乱暴なところがありますので、自分で大きな音を立ててしまって、反省することが度々あります。
大きな音をたてることは「品がない」と思われることがあります。
実際に、上品な人は動作が丁寧なため、大きな音を立てることがあまりありません。
大声で話し、ドタバタと大きな生活音を立てる人で、上品な人というのはあまり見ませんよね。
パリ子はお上品側にいきたいので、家の中を忍足で泥棒のように歩いています。
大きな音を立てないために、目覚まし時計をセットしない、といった自殺行為も辞さない覚悟です。
3.音とマナー
- 笑い声
- 咀嚼音
- ハイヒールで歩く音
- いびき
- キーホルダーがチャラチャラなる音
- 舌打ち
- 指をトントン
あなたはこの中に、苦手と感じる音はありますか?
食事中に人が発する咀嚼音が苦手、という方は多いですよね。
咀嚼音は多くの国でマナー違反とされていますので、その影響もあるかもしれません。
- 噛み合わせが悪い
- 口呼吸(筋力の低下や、鼻呼吸が難しい状態)
- 子どもの頃の環境
これらが原因となっているようです。
そもそも、自分の咀嚼音を自覚していない人が多いのではないでしょうか。
自分の匂いには鈍感、というのと似ていますね。
パリ子は子どもの頃、お風呂が大嫌いな時期がありました。
母に注意されても逃げ続け、7日間お風呂に入らずにいたら、友達のお母さんに「臭いよ」と指摘されました。
パリ子は自分が臭いことに気づいていませんでしたので、とても恥ずかしかったです。
自分のこととなると鈍感で、色々なことに気がつかないものですね…
咀嚼音が大きな人に対しても、指摘してくれる人がいれば、自覚して治すことができるのではないでしょうか。
以前、恵比寿ガーデンプレイス前の広場で、個性的な笑い声をあげて大笑いする外国人男性を見かけました。
友人同士で楽しそうに談笑しているのですが、彼の笑い声だけは、通りがかりの人がみな振り返るほど、おかしな笑い声だったんです。
例えるなら、東南アジアのジャングルにいそうな鳥の鳴き声、といったところでしょうか。
「ギャー、ギョエー、エッエッエッー」
音量もなかなかのものです!
あの人は独身だろう、とパリ子は勝手に決めつけました。
4.まとめ
「音」というのは、思っている以上に、人に影響を与えるものなのですね。
美しい音色を聴くと穏やかな気持ちになり、小鳥の囀りを聞くと、癒されます。
はたまた、妻の金切声を聞いて気が滅入ったり、大きないびきをかいて、隣で寝ていた妻を起こしてしまい、首を絞められたり…
大抵の場合、音を発している本人には自覚がありません。
「笑い声が異常だよ」などと言われても、プライドが傷ついて、素直に受け入れられない、なんていうこともあるでしょう。
音への配慮は、相手を思いやることへつながり、そしてその思いやりが、品のよさへとつながるのではないでしょうか。
パリ子としましては、大きな音を不快に思う人はいても、小さな音を不快に思う人は少なそうなので、やはり大きな音は立てないように気をつけたい、と思う今日この頃です。